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2011年10月20日

ローゼズ、セカンド・カミング!

111020.jpgなんと、ストーン・ローゼズがオリジナルメンバーで復活!
再結成のウワサが立つのは毎度のことで、最近の盛り上がりも完全にスルーでしたが、まさか実現するとは。彼らのファーストを聴いて、本気で‘何かが変わるかも’と思った人間としては胸が熱くなります。
お金、音楽性、恋の終わり…、バンドが解散する理由はいろいろですが、ローゼズの場合は友だち同士の素のケンカと意地の張り合い。解散後のイアン・ブラウンとジョン・スクワイアの‘あいつが謝ってこないかぎりは…’的なウジウジ・モジモジ発言を見るたびに‘もうッ、イライラするな!’と、声をあげたものです。そんな駄々っ子2人の間に入って、何とか仲直りさせようとがんばっていたマニはホントにいい人。
でも誰もが、解散から15年経った今、どうして再結成?と思うはず。真っ先に頭に浮かぶのは‘メイク・マネー’。しかし、彼らはそれだけで集まるようなタイプではありません。現にイアンはソロでも成功しているし、マニはプライマル・スクリームのメンバーとして活躍、ジョンもアート方面での活動に本腰を入れ、レニは悠々自適の生活を送っている状態。それをオシッコのキレも悪くなる50歳近くになってリセットし、もう一度いろいろあった昔の仲間と集まるというのは相当気持ちの盛り上がりがないとできません。
記者会見を見ると、みんなイザコザなんてまるでなかったような、いい雰囲気が漂ってます。イアンの態度のデカさや、ジョンの目線の落ち着きのなさも昔のまんま。(ついでにイアンの音痴っぷりも当時のまんま)たぶん4人で顔を合わせた瞬間、‘何を今までスネてたんだ’と、バカらしくなったんでしょう。
活動は当面ライブとのことですが、うまくいけばアルバムの制作もあるとか。マニはプライマル・スクリームを抜けるみたいだし、メンバーの本気度が伝わってきます。
ひとつ気がかりなのは、ながく第一線から離れているジョンとレニの状態。レニは天才肌のミュージシャンなのですぐに調子を取り戻すでしょうが、ジョンにかつての閃きが戻ってくるのか?ライブでしっかり勘を取り戻して、「フールズ・ゴールド」や「ワン・ラヴ」の先にあったサウンドを聴かせてほしいものです。くれぐれも『セカンド・カミング』のようなマッチョ路線には走らないように。
ローゼズが再び動きだしたことをきっかけに、当時彼らに影響を受けた世代は、あの時感じた‘何かが変わるかも’という期待感を自分たちでカタチにしていかないといけませんね。

posted by ichio : 00:19 | | trackback (0) |