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2012年03月28日

美しいものは素晴らしい

120328.jpg地上波から姿を消したため、というかそもそも関心がないためご存知ないと思いますが、先日F1の2012年シーズンが開幕しました。今シーズンは2007年のワールドチャンピオン、キミ・ライコネンが復帰したため6人のワールドチャンピオンが戦うという魅力あふれる状況となっています。
それも大きな見所なんですが、真っ先に目にとまるのがマシンのかたち。ほとんどのマシンにフォーミュラカーの特徴であり一番カッコいいところでもあるノーズ部分に段差がついたせいでカモノハシみたいになってしまっているんです。
これは、今シーズンから適用された車高に関するレギュレーションの中でどれだけ速く走れるかを考えた結果なんです。が、トップチームのひとつであるマクラーレンはライバルチームがカモノハシノーズにする中、従来の美しい流線型のマシンをつくってきたんです。で、フタを開けてみると、マクラーレンが速かったんですね、これが。F1ではよく「美しいマシンは速い」と言われ、今年のマクラーレンもこの言葉を実証することになりました。
この定説はF1マシンだけでなく、いろいろな道具にもいえること。優れた道具って、求められる機能を突きつめるために無駄が削ぎ落とされていてホントにキレイなかたちをしています。
そのひとつが柳宗理さんがつくったお鍋。マットなステンレスの質感、ふっくらとしたキュートなフォルムが相まって、頬ずりしたくなる美しさをかもしだしています。しかもこのお鍋、まったく液ダレしないんです! これを使えばもう、夜中『酔拳2』を観ている最中に小腹が空いて鼻歌まじりでカップヌードルを出してきたまでは良かったものの、お湯を注いだ瞬間ダラダラ〜っと湯がこぼれて一気にブルーになることはありません。
人類が抱えていたこの大問題を解消するために柳さんは気が遠くなるほどの試行錯誤を重ねたとか。
我が家の台所には柳ツールが結構あるのですが、どれも使い心地が良くて愛着がわいてくるものばかり。値段は少し高めかも知れませんが、こういう道具を使うと便利なだけでなく、何気ない時間が楽しくなるという贅沢がついてくるのが魅力です。
何か染み入る系の奥様ブログみたいになりましたが、最近は気に入ったものだけを使いたいという気持ちが強くなってきています。

posted by ichio : 00:07 | | trackback (0) |