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2012年08月14日

クールミュージック2012

120814.jpg言いたくないですけど、毎日暑いですね。吾輩は夏バテをする体質ではなく、ごはんはおいしく食べられるし、夜もぐっすり寝られるのですが、日中の熱地獄にはたえられません。この前、取材で琵琶湖に浮かぶ沖島に行ってきたんですが(湖の島で人が住んでいる世界でも珍しいスポットです)、ほとんど日陰がなく、細胞が“ヤバいッス”というエマージェンシーコールを送っているのが分かりました。

そんな猛暑を少しでも和らげるために、毎年夏になると気温を下げてくれるクールミュージックを風鈴代わりにかけるのが恒例になっていて、今年はポール・デズモンドの『テイク・テン』と、クリス・レアの『オン・ザ・ビ―チ』をよく聴いています。完全にオッサン・セレクトですが、気にせずつづけます。
『テイク・テン』は誰もが一度は聴いたことのあるヒット曲『テイク・ファイヴ』の二匹目のドジョウを狙った作品なんですが、出来はこっちの方がいいです。とにかくポール・デズモンドのアルト・サックスの音が素晴らしい。軽やかで艶やか。ちょっと聴いただけでポール・デズモンドだと分かる、オンリーワンの音色です。ジム・ホールの軽妙なギターとの相性も抜群で、室温を2〜3℃は下げてくれます。
クリス・レアは80年代に活躍したAORな人で、お気に入りとして挙げるのはちょっと恥ずかしかったりするのですが、『オン・ザ・ビ―チ』はアバンチュールな香りが漂いながらもエロさをあまり感じさせない塩梅。小さめのボリュームでかけて、金髪美人と恋におちることを想像しながら昼寝なんかすると、マジ最高です。エロさがないため、夢精する心配もないのがうれしい。

その他に、グリーン・キングダムの『Egress』というアンビエント〜エレクトロニカ系のアルバムもよく流しています。初期のテイラー・デュプリーを思わせる、おだやかでノスタルジックなサウンドで、なかなかグッド。説明っぽいなメロディやリズムを思い切って取り除けばもっと良かったのに。近頃のこういう音を出す人は構造的なつくりに回帰しているところがあって残念です。

posted by ichio : 09:03 | | trackback (0) |