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2012年10月15日

可夢偉を応援しよう

121015.jpgみなさん、「F1」ってご存知でしょうか。お笑いやグルメのグランプリではなく、「フォーミュラ・ワン」といいまして、フォーミュラカー(タイヤとドライバーがむき出しになったクルマ)によるレースの最高峰とされる世界選手権のことです。
なぜ、こんな嫌味ったらしいことを書くかというと、ワールドカップ、オリンピックに次ぐ3番目に大きい規模のシリーズで、日本には世界的な自動車メーカーがあるにも関わらず、完全にマイナースポーツになっているからです。
セナやシューマッハくらいは一度くらい聞いたことはあると思いますが、フェルナンド・アロンソと聞いて、“あぁ、あの濃い顔をしたバツイチのスペイン人ね”と頭に浮かぶ人はまずいないでしょう。
ごもっともです。だって、メディアで取り上げられることがないんですから。放送権を持っているフジテレビも今年から地上波放送をやめたので、扱いとしては女子ボウリングのPリーグより下という、何とも哀しい状況です。
ちょっと前まではホンダとトヨタが参戦していたのですが、年間数百億円もつかって優勝したのはホンダの1勝のみで、“思てたんとちゃう!”と、勇気ある撤退。さらにタイヤ供給をしていたブリヂストンも撤退し、日本はF1氷河期をむかえています。

そんな中、日本モータースポーツの希望である小林可夢偉が日本グランプリで3位という偉業を成し遂げたのです。3位は日本人ドライバー最高位であり、過去には鈴木亜久里と佐藤琢磨が1度ずつ達成しただけ。亜久里先輩は上位陣がトラブルで消えまくる「棚からぼたもち」というか「ベッドの下から忘れていたエロ本」レベルの奇跡で、琢磨先輩も当時1、2を争う速いマシンに乗ってのことで、クラッシュ癖さえなければシューマッハにしばかれることもなく、もっと良い成績が残せたはずという物足りなさを感じるのが本音。それに比べ可夢偉は強者とがっぷり四つに組んで勝ち取った表彰台。
しかも彼には活動を支援してくれる大手スポンサーがついていないことも、これまでの日本人ドライバーと違うところ。つまり腕一本でF1のシートをゲットした最初の日本人ドライバーということです。
今回の日本グランプリの結果で、来年も現在所属しているザウバーに残留できると思っていたら、チームから“残りたければ、お金を持っているスポンサーを見つけてこい”と、厳しい条件をつきつけられた様子。
ただでさえお金のかかるF1で、この不況ですからチームの言い分も分かるのですが、良い成績を残せば元締めからデカい報奨金をもらえるワケで、できることならそっちの方に重きを置いてほしいところ。
といってもシート確定まで時間はありません。大手企業さん、日本を元気にするためにも、ここは男前にスポンサーに名乗り出てください。

posted by ichio : 01:25 | | trackback (0) |