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2013年06月18日

世界のスタンダード

130618.jpg仕事の打ち合わせなどで「コメット」という聞き慣れない言葉を聞くようになり、何となく、困ったことが発生した時にコメットさんの魔法のようなソリューションをしてくれることなんだろうと想像していました。
“このプロジェクトにコメットしますッ!”=“このどうにもつまらないクソプロジェクトをおもしろくします!”というように。
停滞感が漂いつづける日本も、そろそろ、いい感になってきたなと思っていたら、違いました。
「コミット」だったんですね。辞書をひくと、「関わること」と説明されていますが、実際には“一度コミットしたからには血反吐を吐いてでも達成しろ”という怖いニュアンスが多分にあるそうじゃないですか。
“ビジネスパーソンとして当たり前のこと”と仰る方がいると思いますが、ホントにそうでしょうか? 例えば、納期。確かに日本の社会では約束した期日に商品を納品する、或いはサービスを終えることは絶対です。(内容が約束した時より増えていても) 万が一守れなかった場合は瞬時に信用をなくし、誰からも相手にされなくなるウンコ以下の存在になってしまいます。
しかし世界基準でみると、この常識が極めてイレギュラーであることが分かります。

世界で3番目の規模を誇るスポーツイベント、F1が良い例です。2010年に初めて韓国GPが開催されたのですが、サーキットの完成が遅れてレース前日まで舗装工事をし、当日も縁石など間に合わなかったところはペンキを塗ってごまかすという荒技を披露。(観客スタンドの一部は工事が間に合わずに閉鎖)周辺施設のことなどかまっていられなかったようで、チームスタッフやマスコミはラブホテルに寝泊まりするというあり様でした。それでもレースは普通に行われたのです。
同じく翌年に初開催となったインドGPも似たような進行具合でしたが、これまた無事にレースは行われました。
さらに大きな規模で、国家的イベントであるオリンピックやワールドカップでさえも同じようなことが繰り返されています。(ワールドカップ ブラジル大会のメインスタジアムに至っては完成する前に壊れはじめている模様)
こうのうように納期に間に合わない、いや、そもそも初めから間に合わせる気がないのが世界のスタンダード。日本も合わせていきましょうよ、世界に。

といっても、DNAレベルで組み込まれた生真面目さをいきなり変えるのは至難の業。なので、まずは聴く音楽からユルくしていきましょう。そこでオススメしたいのが、ジョン・ホルトというロック・ステディ〜レゲエシンガーの『GREATEST HITS』。
このベスト盤はレゲエの名門レーベル、Studio Oneでの音源をまとめたもので、どの曲もとんでもなくユルくて気持ちいい。確実に仕事する気、失せます。ちなみに僕が持っているレコードはジャマイカ盤で、針が飛びそうなくらいレロレロ。日本ならアウトなクオリティですが、レゲエの本場が良しとするのですからこっちが正解なのでしょう。
肩のチカラを抜きたい人は、ぜひこのアルバムにコメットしてください。

posted by ichio : 21:37 | | trackback (0) |