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2013年12月02日

日本を救うのはTacata

131202.jpg正解しか言わない・言えない風潮に、そろそろ嫌気がさしていませんか? アスリートやクリエイターによる自己啓発本があふれる状況が、そろそろ気持ち悪くなっていませんか?
嘘くささ全開なのに、みんな知らん顔する、あの感じ。しかも否定できない正論を振りかざしている感じがして、僕は受けつけません。正論や自分のこだわりなんかを人に言う時は、恥じらいがあるべきと思うのですが、今の世にあふれるメッセージにはそれがない。だから、色気がないし、薄っぺらい。
それは年末の歌番組を見ていても感じます。どこかで聴いたことのあるメロディに乗せて歌われる白々しい歌詞を聴いていると、“なんでそんな説教、アンタにされなあかんねん!”と、声をあげてしまいます。
そんな息苦しい状況を、尋常じゃない違和感で打ち破ってくれるのが、MAXの「Tacata」。
気持ち悪いけど中毒性のあるメロディ、とんまなダンス、妙にスカスカなアレンジ、そしてスケールのデカい歌詞。すべてが正解からはずれた突拍子のなさ。中でも歌詞は、僕の中で「LOVEマシーン」以来の傑作として位置づけられています。
内容は、ひたすら‘Tacata’という言葉の意味を訴えるだけ。その熱い想いを一部抜粋します。

「自分たちのオリジナリティ Tacata」
「誰もが必ず Tacata」
「世界を踊らすTacata」
「イメージとは裏腹なTacata」
「ポジティブthinking Tacata」
「Love and Peace それからTacata」
「Men and Women いるとTacata」
「アダムとイブとTacata」
「ユニバーサル言語Tacata」
「笑う角にはTacata」
「赤・青・黄色Tacata」

どうでしょう、お分かりいただけたでしょうか。
最後の方はかなり難解ですが、分かるかどうかなど問題ではありません。おそらく繰り返し踊って歌っているうちにカラダで感じるのでしょう。

もともとこの曲は他の人が歌い、イタリアでヒットしたとのことですが、今のMAX(しかも1名育休のため3名)が歌い踊ることで、オリジナルにはない熱狂の裏に在る「もののあはれ」を表しています。
久々に心が震える曲ですTacata。

posted by ichio : 22:32 | | trackback (0) |