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2014年01月17日

F1のイメージについて

140117.jpg今年F1は、何十年に一度という規模のレギュレーション変更が行われるエキサイティングなシーズンをむかえます。
最も大きい変化が、自然吸気エンジンからターボエンジンへのシフト。これまでとまったく異なるエンジンになることで、チームの序列がシャッフルされる可能性がある他、エンジンメーカーとチームがどんなエンジンを開発し、成熟させていくかという楽しみもあります。ドライバーがどのように対応するかも見どころ。
また、今まで前年度の成績によって割り振られていたドライバーのカーナンバーが、キャリアを通して固定されるようになります。これは、ドライバーを見分けやすくすることと、長嶋なら背番号「3」、王なら「1」、八幡先輩なら「100」というように、カーナンバーをシンボル化してドラマ性をアップしようという目的があるのですが、正直なところ「どうでもええわ」です。
さらに、最終戦の獲得ポイントが倍になるという、とんでもないルールが加わることに。最後までファンの関心をひきつけたいという思惑なんですが、クイズダービーじゃないんだから、ファンはシラケるだけ。完全にスポーツをなめてます。
こんな感じで見どころ満載な今年のF1。でも、日本のほぼすべての人にとっては、となりの家の表札がちょっと傾いていることより「どうでもええわ」なんでしょうね。

世界的な自動車メーカーがあるにも関わらず、どうしてモータースポーツ〜F1が根づかないのかを、おいしくてたまらないエントリーを食べながら僕なりに考えてみました。
まず、大きな理由として挙げられるのは、競技内容が生活者からかけ離れていること。サッカーやバスケなら場所と人、ボールさえあればできますが、レースはそうはいきません。時間と労力、とんでもないお金がかかります。それに、危ない。実は普通に公道を走っている方が事故に遭うリスクは高い気がしないでもありませんが、「仏像鑑賞するかレースをするか、どっちが危ない?」と訊かれれば、よほど精神状態がよろしくない時以外はレースと答えるはず。要するに、ほとんどの人が体験者ではなく観戦者なることが、ファンが増えない要因になっているワケです。
しかし、競馬はどうでしょう。日常的に馬に乗る人なんて滅多にいないのに、多くのファンがいます。そこには、若い人や女性が魅力を感じるイメージ戦略があったはず。
F1は、それがとことん欠けている。最先端の技術が集約されたマシン、並外れた能力を持つドライバー、華やかなヨーロッパ文化、生き馬の目を抜くようなビジネスと政治が渾然一体となり、スピード感あふれるレースが出来上がっているのに、一般的なイメージはけったいなカタチをしたクルマがクルクルまわっているだけ。これでは、もったいな過ぎます。

個人的な理想としては、スケートボードやサーフィンとサッカーを足した感じ。F1そのものだけでなく、F1が好きなクリエーターが音楽やグラフィック、ファッションなどで魅力を表現する。そのエッセンスが広がり、サッカーのサポーターのようにF1を観戦することもスポーツの一部となる。そしてカルチャーが形成され、一人ひとりのライフスタイルになっていくなんてステキじゃないですか。
最初は仕掛けられたものでも構いません。F1運営サイドは新規国でのレース開催ばかりじゃなく、もっとファン目線のアプローチに力を入れてほしいものです。
ちなみに、これまでには日本の某テレビ局による企画で、小室さんにテーマ曲を依頼するというものがありました。レースを体感して曲名を決めたいということで、ヨーロッパくんだりまで出掛けてつけたタイトルが「Let's Go」…。
あと、日本GPのオープニングで奥方が自由すぎる解釈で歌った「君が代」もインパクトありました。
が、もちろん僕がいってるイメージはそんなんじゃありません。

posted by ichio : 00:16 | | trackback (0) |