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2014年01月21日

サーフィンと私

140121.jpg先日、某テレビ番組で元フィギュアスケート女王、ミキティさんの着物姿を見て、僕がサーフィンをする姿に負けないくらいの違和感を感じました。
いや、ミキティさんは、僕が今どきの「くずして着る」着こなし術を理解していないだけで似合っていたんだと思います。ただ、僕とサーフィンに関しては、「真逆」という意味を表すのにこれ以上のものはないと、自分でも思うくらいです。
何がそんなにミスマッチ感をかもし出しているのかは分かりませんが、若い頃キャンプに行った時、初めて会った女子に‘いい意味で陽の光が似合わないよね’と言われたことがあります。ちょっと意味が分からないところもあるのですが、スムーズに火をおこすことができずにマゴマゴしている時の発言だったので、おそらく‘アウトドアは苦手だけど、それを補うインテリジェンスを感じるわ’と、フォローしてくれたんでしょう。だから僕もすぐに‘いい意味でHIROMIXに似てるよね’と、褒め返したんだと思います。

そんなワケで今まで一度もサーフィンをやったことがなく、やりたいと思ったことすらないにも関わらず、『SURF IS WHERE YOU FIND IT』(ジェリー・ロペス)という本を購入。著者であるジェリー・ロペスは、70年代に活躍した神的サーファー。ド素人中のド素人である僕でも、すごい人であることくらいは知っているスーパースターです。
少年時代から今に至るまでのサーフィン人生を自ら綴った内容で、サーフィンに興味もなく、何か本棚にあるとカッコいいという理由で買った僕に800ページを越すこの本を読み切ることができるのか不安だったのですが、読みだすとこれがメチャメチャおもしろくて、一気に読み切ってしまいました。もちろんサーフィンのことも書いてあるのですが、それよりもサーフィンで体験したさまざまな出来事や仲間のことに重点がおかれているのが本書の特徴。また、サーフィンを通して築いた人生観も語られていますが、説教くさくなく、無理にええ話にもしていないところが、この人の人柄を表していて良い。
それだけに、最後の「生きるということは素晴らしい」という彼の言葉が、ズンと胸に響きます。

posted by ichio : 21:47 | | trackback (0) |