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2014年04月22日

ポジティブミュージック

140422.jpg「ポジティブシンキング」という言葉をよく聞きます。苦しい状況に直面しても前向きにとらえることで好転できるそうなので、僕も日頃からポジティブシンキングを心がけています。
例えばこの前、子どもと公園で追いかけっこをしている最中に思いきりコケて、お気に入りのデニムが破れたときは、「これが“いっちょうら”のスーツでなくてよかった」、「おかげで新しいデニムを買うチャンスができた」と感謝し、出勤中にカラスに顔面、ブルゾン、ズボンのトリプルで糞をかけられたときも、「これが“いっちょうら”のスーツでなくてよかった」、「おかげで冬物をクリーニングに出すチャンスができた」と感謝…するワケがなく、子どもやまわりに他人がいないところでありとあらゆる罵詈雑言をブチまけました。それだけなく、「あのカラスは自分を狙って糞をしたんじゃないか」と勘ぐる始末。

80年代に思春期を過ごしたことをポジティブにとるか、ネガティブにとるかも、人によって大きく変わるんじゃないでしょうか。僕はバブル世代のちょい後で、受験戦争、就職氷河期、バブル崩壊と、あまりうれしくない状況に直面してきましたが、受験勉強は人と競争するレベルではなかったのでしんどい思いをしなくてすみ(二浪したため親はしんどかったと思いますが)、就職活動もまったくしなかったのでつらい思いをしなくてすみました(プーした後、いきなりフリーランスとして働きはじめたため親はしんどかったと思いますが)。
また、多感な年頃にリアルタイムで80年代の音楽を聴けたこともすごくラッキーだったと思っています。ニューウェイブやワールドミュージックの影響をうけたミュージシャンが、当時急激に進歩した器材や録音技術を駆使してつくった音楽には、今ではなかなか味わうことのできないワクワク感がありました。
清水靖晃の『サブリミナル』も、当時のケレン味をたっぷり吸い込んだ異色作。(ジャケットの、わざとつくったわざとらしい感じも、まさに80年代) 特に坂本龍一風サウンドmeets日本語変ラップの「CHIKO-CHAN」と、サントリー烏龍茶のCMに使われたエレクトロオリエンタルな「MAMAWASOTODE」は、いま聴くと2、3周まわって新鮮。
いつも聴きたいタイプではありませんが、何年かごとにラックの奥から引っぱりだして聴いてみると、音楽がポジティブシンキングにしてくれて、うれしくなります。

posted by ichio : 22:30 | | trackback (0) |