KITSCH PAPER

HOME BOOK DAIRY MOVIE MUSIC ETC
Oh my Buddha!It is such a wonderful site that it's unbelievable.
2006年02月11日

冷たいのに温かい音

060211.jpg今もっとも充実しているレーベルのひとつ「spekk」からまたまた素晴らしいアルバムが出ました。LEVELの『CYCLA』がそれ。ここ最近、吾輩が聴いたアンビエントの中ではダントツの出来じゃないでしょうか。
LEVELはイギリスで活躍するサウンド・アーティストで音楽ライターでもあるB.G.ニコルズの別名義。既に20年以上のキャリアを持つおじさんらしいのですが、吾輩はまったく知りませんでした。
ピアノの音を分解〜再構築したLEVELのシンプルなサウンドをレコード屋さんでは「極寒アンビエント」と表現していましたが、なるほどアルバムを聴いていると静寂に包まれた北極の海で氷がとけて落ちる音が響いているようなイメージがわいてくる。でも、音の感触は温かかったりするところが凄い。
こういう音楽を聴いていると、セカセカ、ドタバタ、ジタバタ、オロオロしている自分の生活がほとほとイヤになってきます。嗚呼、いつか空気のきれいな田舎に引っ込んで、毛針職人になりたい…。(こういうのをホントのチルアウトっていうでしょうか?)
たぶんこのアルバムとはながいお付き合いになるでしょうし、ちょっと前に触れた「涅槃ミュージック」の仲間入りも果たすことでしょう。

posted by ichio : 00:26 | comments (2) | trackback (0) |

comments

これは良さそうですね。是非聴いてみたいな、と。

ところで僕は最近、spekkでのレーベルメイトでもあるウィリアム・バシンスキーの「the Disintegration Loops lll 」ばかり聴いているのですが、こちらは崩壊感に包まれていて、もう逃げ場なんてどこにもないという気分にさせられます…。

Posted by: ビトー at 2006年02月11日 20:29

ウィリアム・バシンスキーの暗さ、いいですよね。

映画『イージーライダー』で主人公が時計を壊し、
「ボーン・トゥ・ビ・ワイルド」のメロディに乗ってアメリカの荒野へくり出しますが、
吾輩は携帯電話を壊して瓶の中に籠もり、ウィリアム・バシンスキーを聴きたい。

Posted by: OKUMURA at 2006年02月12日 08:56

post a comment










Remember personal info?