王道を行くプランフォード・マルサリス
ちょっと前にブランフォード・マルサリスが聴きたくなり、目下最新作の『エターナル』を購入。彼のアルバムはここんとこずっとスルーしていたので彼が今どんなジャズをやっているのか分からなかったのですが、初のバラード集ということで買ってみたところ、これが凄くいい。コクがあるのにキレがある、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。(売り文句ではバラード集となっていますが、実際はミッド・ソング集といった趣)テクニックはもとからズバ抜けている人ですが、知らない間に表現力も飛躍的に進歩している。昔はファンキーなあんちゃんって感じでしたが、今ではすっかり大物の風格が漂ってます。
吾輩が初めてブランフォード・マルサリスに出会ったのはスティングの『ブルー・タートルの夢』を聴いた時。スティングの書くメロディの隙間を縫うように繰り出される必殺フレーズにヤラれ、何を勘違いしたのかテナー・サックスを買ってしまった過去を持っています。結局サックスは買ったことに満足してしまい、ろくに練習もしないまま押入の奥深くにしまい込まれることに。(このことを思い出す度に買ってくれた父親に対して申し訳ない気持ちで一杯になります)
話はブランフォードに戻りまして、彼はクラシックをやらせても上手いし、ヒップホップやロックのセンスもあるし、普通ならちょっと尖ったジャズをやりたくなるのに、王道ド真ん中で勝負してくるところがカッコいい。変わった音楽が多いご時世、逆に彼のような正統派ジャズの方が新しくきこえたりする。また今の気分で彼の音楽を聴き直したくなりました。
そうそう、弟のウィントン・マルサリスの「iPod」のCM、凄くカッコいいですね。ウィントンに関してはあまりにも生真面目すぎるイメージがあってほとんど聴かなかったのですが、このCMですっかりイメージ変わっちゃいました。吾輩も「iPod」持って、あんなふうに踊ってみたい。
comments
あのCM、ウィントン・マルサリスやったんや。
何となくスパイク・リーの映画っぽい感じで
ええなあと思ってました。
いっちゃん、サックス吹いてあげてください。
Posted by: at 2006年03月26日 22:54サックスの音があんなに大きいとは思わんかった。
京都のすし詰めの住宅環境であの音量は公害です。
しかも、下っ手くそなオレのサックスじゃ尚更です。
河原でするにも、最低限のスキルがないと恥ずかしいし…。
猛虎会に入って、甲子園のライトスタンドで
ブロウするのが一番いい方法かもしれません。