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2006年05月24日

映画クルーに気をつけろ!

060524.jpg『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』『セブン』『魅せられて』『ナインスゲート』。映画スタッフに興味がある方ならこの5本の作品に共通するキーワードがお分かりになると思います。
ここまで出てきてるのに!と悶えていらっしゃる方にヒントです。上の作品は同じ撮影監督が担当しています。さて、誰でしょう?
そう、‘ダ’‘ダリウ…’
自分がこんなことをされたら凄く腹が立つのでさっさとお答えします。上に挙げた作品はすべてダリウス・コンジという人が撮影監督を務めています。『ザ・ピーチ』や『エビータ』なども彼の仕事。
ジャン・ピエール・ジュネ、デヴィッド・フィンチャー、ベルナルド・ベルトルッチ、ロマン・ポランスキーなど、ひと癖もふた癖もある監督とタッグを組んできたコンジ(何かこの書き方、知ったかぽいですね)ですが、彼自身も引けを取らない個性の持ち主。彼の映像の特徴は何といっても灰色がかった薄暗い色彩。影はとことん暗く、ハイライトはドぎつく光りながらも全体がドヨ〜ンと曇った映像は90年代のトレンドとなりました。
吾輩がコンジの映像にノックアウトされたのはフィンチャーと初めて組んだ『セブン』。この作品で彼は『ブレードランナー』と『エンゼル・ハート』を融合させたような狂った都市像を見事に描き出している。『セブン』を特別な作品にしているのはフィンチャーの演出でけでなく、カイル・クーパーによるオープニングとコンジの映像美に拠るところがかなりデカいような気がします。
で、コンジが薄暗い映像だけを売りにする人かというとそんなことはなく、『魅せられて』では瑞々しい映像でリブ・タイラーをすんごくキレイに変身させています。この作品以外のリブ・タイラーってまったく魅力が感じられない。というか、まったくの別人。『ゴースト』のデミ・ムーアと同じく奇跡の1作だと思います。
2000年代になってもヴティ・アレンやシドニー・ポラックなど、相変わらず曲者の作品を手掛けているコンジ。まだまだ目が離せません。

posted by ichio : 22:30 | comments (2) | trackback (0) |

comments

カイル・クーパーにヒット。
久々にセブンのタイトルバックデザインを見たくなり、YouTubeでkyle cooperを検索。またゾクっとしました。
他にもこんな作品のタイトルをやっているクーパーさん。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=92157
また映像がしたくなってきた!
映画って本当にいいものでね。さよなら、さよなら、さよなら。

Posted by: kibun at 2006年05月26日 15:44

カイル・クーパーも独自の映像スタイルをつくった一人ですね。
『セブン』以降、彼を真似た作品がわんさか出てきて、ハリウッド映画って凄いなぁと変に感心しました。

そうそう、映像関連のおもしろいサイトを見つけました。近々、エントリーで紹介するのでお楽しみに。(ちょっと勿体ぶってみます)

Posted by: OKUMURA at 2006年05月26日 21:12

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