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2006年05月30日

チャイルズ・ヴュー

060530.jpg最近、ニュースなんかで‘キレる子ども’という見出しを見かけますが、‘キテる子ども’が見たいのならエイフェックス・ツインの『カム・トゥ・ダディ』のPVをオススメします。廃墟となったビルに迷い込んだおばあさんがヤパすぎる子どもたちに遭遇し、とんでもない目にあうのですが…詳しいことはここでは言いますまい。
インパクトのある映像ってのにはしばしば出会うことができますが、本物のディープインパクトとなるとそうそうお目にかかれません。『カム・トゥ・ダディ』はそんな数少ない映像のひとつ。吾輩も例に漏れず、初めてこのPVを観た時は驚きのあまり呆然としてしまいました。(映像はもちろんですが、それまで自分がレコードの回転数を間違えて聴いていたことにもビックリ)
何で発表されて何年も経つPVを取り上げるのかというと、前々回のエントリーでダリウス・コンジのことを書く際に、偶然「CQ」というサイトを見つけたから。
これはパナソニックが運営している映像関連のサイトで、映像作家のコラムやインタビューなんかが掲載されています。記事は最近の‘売れなきゃ・売らなきゃ’オーラ ビンビンの雑誌よりも全然読みごたえのある内容。その他にも一般の人から寄せられたショート・ショートな映像も見ることができて、かなり面白い。
『カム・トゥ・ダディ』のPVを監督したクリス・カニンガムのインタビューもこのサイトに掲載されています。カニンガムは若干16歳で、デヴィッド・フィンチャーの『エイリアン3』製作に特撮チームのリーダーとして参加。(彼も別の意味で‘キレる子ども’だった様子)さぞかし生意気な態度で映画会社に乗り込んだのだろうと思ったら、スーツを着て親御さん同伴で面接へ出掛けたらしい。
サイトの内容上、技術的な話もチラホラ出てくるのですが、その中でライバル会社の機材を褒めている話もキッチリ書かれていて、松下の懐の深さを感じさせます。テレビ番組なんかではスポンサーの競合商品が映っているとボカシを入れたりしてますが、あれって何か知らないけど不快な気分になります。
そうそう、フィンチャーつながりで、ダリウス・コンジ(『エイリアン3』は彼が撮影を担当)もカニンガムの作品を手がけています。才能がある人たちって自然とつながっていくもんなんですね。

posted by ichio : 00:46 | comments (2) | trackback (0) |

comments

クリス・カニンガム、ひと頃は「ニューロマンサー」や「暗闇のスキャナー」撮るなんて話もありましたが、長編映画はやっぱりしばらくは期待出来ないんですかねえ。

Posted by: ビトー at 2006年05月30日 22:13

完全に製作ストップしているみたい。
かなり楽しみにしているのに…。
これだけの人でも、自分の思い通りに撮るのって難しいんやね。
うかつにハリウッドの誘惑にのると、ロバート・ロンゴの『JM』みたいになるんでしょうね。

Posted by: OKUMURA at 2006年05月31日 08:50

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