ヘニョヘニョのグニョグニョ
疲れと暑さと偏頭痛で頭の中がグニョグニョに。こうなったらヘニョヘニョのグニョグニョになったれ!と、『ホーリー・マウンテン』でとどめを刺す。
前に観たのは確か、高校生か予備校生の頃。その時はまったく訳が分からず、見てはいけない世界を見てしまった後ろめたい気持ちと、こんな映画を観ている自分はヒトとしてけったいな道に逸れてしまってるんじゃなかろうかという不安に苛まれたおぼえがあります。こんな感情を抱いた映画は、『ホーリー・マウンテン』と『ソドムの市』だけ。
今回久々に見たら、訳の分からなさは相変わらずでしたが、普通に楽しく観ることができました。でもコレって、感受性が鈍ってきているようにも思えて何だか哀しい。
それにしても主役の救世主、顔面に虫を塗りたくられるは、Tバック履かされて市中引き回しにされるは、肛門丸出しでゴシゴシ洗われるは、ウンコを燃やしたカプセルに閉じこめられるは、なかなか大変そう。吾輩も死ぬまでに1度でいいからこのような痴態を皆様に見て頂きたい。これはエロ心だけでなくピースマインドに基づいて申し上げているので、そこんとこ世露死苦。
監督のアレハンドロ・ホドロフスキーはこの作品の後、大作『砂の惑星』のメガフォンをとることになったのですが、結局プロデューサーとモメて降板。最後に「オレ様を誰だと思ってるんだ、ホドロフスキー様だぞ!!」と吐き捨てて姿を消したというから、やはりタダ者じゃないですよね。それに比べ変人と言われているデヴィッド・リンチは、ホドロフスキーの後を受けて『砂の惑星』を完成させたのだから、案外オトナなのかも知れません。
吾輩はリンチ版の『砂の惑星』が大好きですが、ホドロフスキー版も観たかったとつくづく思います。
comments
『ホーリー・マウンテン』は、僕の好きな映画の一つです。どこの5分を切り取ってもひねり倒してますね。 ホドロフスキーは、普通でいる事に耐えられない人なのでしょうか?
『ソドムの市』も衝撃的な映画でした。ビデオで観たら、画面の半分以上にモザイクがかかっていたのが忘れられません。
「エル・トポ」なんかも今改めて観たらどうなんだろうなあ、と思ったり。
疲れたときには高橋洋版「ソドムの市」がよいかもしれません。壮快。
Posted by: ビトー at 2006年08月15日 12:39yoshioさん
私、宗教・民族・政治の知識が欠落しているので、何かを皮肉ってるんだろうなとは思うんですが、
何をどうヒネっているのかはサッパリ分かりません。
意味が分かると、案外まともな映画なんでしょうか。
ビトーさん
高橋洋版の『ソドムの市』ってあったんですね。
知りませんでした。
これってコメディですか?
>これってコメディですか?
うーん、何ともいえません…。是非一度ご覧あれ。
Posted by: ビトー at 2006年08月16日 11:15ビトーさん
高橋洋版の『ソドムの市』、観ました。
何をどう観たら良いのか、さっぱりです。
私には難解過ぎました。
何か「カンテーレ」の深夜番組っぽくも思えました。