Who Are You?
エドガー・ジョーンズがまたまたやってくれました。今度のアルバム『ザ・マスクド・マローダー』は、彼の隣りに住む外出恐怖症の音楽家との共作という一風変わった作品。
お察しの通り、引き籠もり男 マローダーというのはエドガー・ジョーンズその人なんですが、彼のダークサイドが別のキャラを生んだということにしておいた方がおもしろ味があっていいでしょう。
ライナーノーツでマローダーが自己紹介紹介しているので、その一部を紹介しましょう。
「私、外出恐怖症の音楽家でございます。外にはほとんど出ません。そんなわけですので、あらゆる意味と意図を込めて、私を‘覆面の襲撃者’と呼んでいただいて結構です」
いいですね、こういうひねりの利いたセンス。トラウマがどうのこうのと さっぱりワケの分からんことばっかり言って悦に入っている自称アーティストも、たまにはこんな気の利いたことを言ってほしいものです。(まったく関係ないですが、最近コブクロのでっかい方が気になって仕方ありません。あのサングラスは何のつもりなんでしょう)
アルバムの内容もエドガー・ジョーンズの作品とは異なり、チープなリズムボックスに乗せて密室性の高いファンク〜ソウルチューンが繰り広げられています。レビューなどではスライ・ストーンの『暴動』と比較されています。なるほど、エドガー・ジョーンズがあの変態アルバムを頭に置いてつくったことは間違いないでしょう。でも何回か聴いているうちに『暴動』よりももっと似通ったフィーリングの作品があるように思えてきて しばし考えた末、判明しました。『ブッシュ・オブ・ゴースト』です。
どこか違和感のあるリズムやアルバム全体を覆う浮遊感は、まさにお化けの森に迷い込んだよう。興味のある方は、夜のおともに是非。
comments
エドガー、そんなことになっているんですか。
前作をまだちゃんと聴いてないんですが、『ブッシュ・オブ・ゴースト』的フィーリングと言われたら聴かずにおれませんね。
昨年よりファンキーなものがマイブームになっているんで楽しみです。
このアルバムは結構いいですよ。
曲調は違うかも知れませんが、
ファンキーな中に呪術的なテイストがあるとこなんかは、
『ブッシュ・オブ・ゴースト』と共通していると思います。