ポートレイト
今回も前々回のエントリーに関連した話題。写真のテクニックが上達しないことは前に書きましたが、写真を撮られることも大の苦手でして、カメラを向けられると瞬時に表情が固まってしまいます。なのでどの写真を見ても ‘どこか病んでるのですか?’とききたくなるような顔が写っています。自然な表情を浮かべ、楽しげなポーズをとれる人が心底うらやましい。
先日、ウォルフガング・ティルマンズの『ポートレイツ』という作品集を購入しました。(ネットで調べ、かなりリーズナブルな値段でゲット!)タイトル通りポートレイトばかりを集めた内容で、シンプルなんですがすごくいい作品集です。
モデルになっているのはミュージシャンや映画監督、建築家など、ティルマンズの友人知人がメイン。
はじめて彼のことを知ったのは、アート・リンゼイの『曖昧な存在』。歌詞カードで使われていた写真にグッと来て、クレジットを見たら彼の名前がありました。それ以降もレコジャケで気になる写真のクレジットを見てみると、ウォルフガング・ティルマンズと書かれていることが何度かありました。
この人が撮るポートレイトの魅力って何なんでしょうね。はっきり分からないのですが、どうしてだか心に引っかかります。モデルの自然な姿をとらえた写真でもないし、カッコいいキメキメの写真でもないし…。もしかしたらモデルになった人が“えっ、どんな感じの顔をしたらいいの?”という疑問や不安が頭をよぎった瞬間にシャッターを押しているのかも。
だからみんなちょっと気恥ずかしそうで、妙にリアルな表情を浮かべているんだと思います。
吾輩も彼に撮ってもらったら、やっとまともな顔で写ることができるでしょうか?
…なんか無理な気がします。
どなたかいらっしゃいませんかね、人並みの顔をした写真をとってくれる人。ヌードもOKです。
comments
sanovskyさん
間違ってコメントを消してしまいました。すみません。