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2017.07.20

K-POPアイドルによるルドヴィコ療法

170720近頃、『時計じかけのオレンジ』に出てくる「ルドヴィコ療法」の効果を、身をもって実感しています。ルドヴィコ療法とは、犯罪者の再犯を防ぐために対象者を椅子に縛りつけ、クリップで目を開けたままの状態にして無理矢理バイオレンスな映像を見せ、身体と脳に暴力に対する嫌悪感・拒否反応を刷り込むという架空の治療法。僕はこの1年半ほど、このルドヴィコ療法を受けている状態です。

実は奥さんと子どもがK-POPの某アイドルグループにハマっおりまして、強制的に彼らの曲を聴かされているのです。それらの曲はどれも歌とラップが組み合わされている今どきなスタイルなんですが、独特のクセがあり、 “気持ち悪い”と“病みつき”のギリギリの線を攻めていて、こちらの意思に関わらず脳内の深部に入り込んでくるんです。旅行の時など、クルマという逃げ場のない閉鎖空間で何時間も聴かされるのですから、たまったもんじゃありません。真剣に発狂しそうになりました。
薄れゆく意識の中で僕は、ブルース・リーの「水になれ」という言葉を思い出しました。自分と相反するものに遭遇した時、ガチコンでぶつかったらバラバラに砕けてしまうけれど、水のように受け流せばスルリとかわせるという教えです。抵抗するのではなく、流れに身を任せる。ということで、僕も一緒に歌うことにしました。
独特のクセがある彼らの曲は、1、2回聴いただけでも信号待ちをしている時に口ずさんでしまう威力をもっているのですが、僕なんかシャワーのように浴び続けたせいで、今ではカッコ良く思えてくるほどにステップアップしました。この前、奥さんと子どもに連れられ、大阪の鶴橋でK-POPショップ巡りをした時なんかウキウキし、せっかくなのでグッズも買っとこうかなと思ったくらいです。おそらく日本のオッサンの中では、K-POPに詳しい方に分類されると思います。
まだまだファンと名乗るのはおこがましい身分ですが、そんな僕がみてもK-POPのクオリティは唸らせるものがありますし、単純にカッコいいという感情が湧いてくる。バラエティ番組で軽妙なフリートークをかまし、情報番組のMCやコメンテーターをしている日本のアイドルをみると、「アイドル」ってどういう人のことをいうんだったっけ?という疑問がわいてきます。一度原点を見直してもよい時期なのかもしれません。

この春、子どもがライヴデビユーを果たしました。もちろん、ファンのK-POPアイドルのライヴです。秋にも奥さんと一緒に行くそうです。羨ましい……。さすがに「お父さんとエイフェックス・ツインのライヴに行こう」とは言えないので、僕もK-POPアイドルのライヴに行こうかな。

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2016.05.23

2016年問題

160523「2016年問題」にご注意ください!
これまで世界は1999年の「ノストラダムスの大予言」や「2000年問題」などで大騒ぎしてきましたが、結局大したことは起こりませんでした。むしろ、これらをネタにして儲けた人が少なからずいた、ラッキーイベントだったといえるでしょう。しかし我が家を襲った「2016年問題」は、実害のある恐ろしい現象です。

どんな惨事が発生したのかと申しますと、アナログレコードのジャケットを保護するビニール袋が一斉に破けだしたのです。
ラックからレコードを取り出す方法は人によって千差万別。僕は、パカパカとレコードを横に倒してお目当てのアルバムを探し出し、背の部分のビニールをつまんで引っ張り出す「プルアウト・スタイル」を採用しています。(僕が適当にいってるだけなので、ネットで「レコード プルアウト・スタイル」と検索しても出てきませんよ)
とまぁ、こんな感じに背の部分のビニールをつまむと、その部分だけが破けてしまうのです。ビニールの状態をみると、干からびたみたいにパリパリになっている。調べると、塩化ビニールには可塑剤という薬品が入っていて、時間の経過とともにそれが抜けていき品質劣化するとのこと。
僕はビニールの品質チェックをするため、ビニールに入っているレコードの背の部分を、かたっぱしに引っ張ることにしました。すると、破れる破れる、どんどん破れる。途中から包装用のプチプチをやっている気分になってきて、破れないとハズレ的な感じに。ちなみ、午前2時のことです。
そうやってゲームを進めていくうちに、破れるビニールのほとんどが90年代に買ったものだということに気づきました。それは、偶然とは思えない確率。不思議と、それよりも前の80年代に買ったものは、まだビニールに粘り気があって破れない。つまり、経年劣化だけが原因とはいえないということです。これは推測ですが、空前のレコードブームが巻き起こっていた90年代当時、質の良くないビニールが出回っていたのではないかとにらんでいます。

我が家の2016年問題は、実はもうひとつあるのです。それは、家電がつづけざまに調子が悪くなるという怪現象。ブルーレイ・レコーダー、洗濯機、トースター、パソコン、時計など、ジャンル・購入時期を問わず不具合が発生。まるで惑星直列のようです。そういえば惑星直列の時も、引力が影響し合って地球がどうにかなるんじゃないかという話がありましたが、幸い何もありませんでした。それに比べて、こっちの問題はもっと現実的で、シリアス。家電を買いかえる金額を考えたるだけでも悪寒が走ります。
どのご家庭でも1回はいろんなことがあると思いますので、お互いがんばってクリアしましょう。

posted by ichio
2016.05.11

なぜ、枯れるのか

160511近ごろ、妬み・嫉みという負の感情が止まりません。
ことのはじまりは、育てていたエバーフレッシュが枯れてしまったこと。エバーフレッシュは中南米や東南アジアに育つ、マメ科〜ピトヘケロビウム属の植物で、夜になったり水をかけたりすると葉っぱを閉じ、風に葉が揺れる姿も涼しげな、かわいいヤツです。
そんなエバーフレッシュの苗を去年の春に買い、かわいがっていたら、涼しくなる頃には枝も増え、結構な大きさになっていました。

ここで少し補足説明をば。僕は乾いた心を少しでも潤そうと、ちょこちょこ植物を買っては育てているのですが、どうしたことか想いに反して、かなりの頻度で枯らしてしまうのです。たとえ枯れなくても、買った時とはまったく違うブサイクな風貌に変わってしまう。グリーンジョップはもちろんのこと、他のお店や家でも、うちのような感じのものに出会ったことはありません。オリーブやホームセンターで売っている定番の多肉植物も、ブルータスの「珍奇植物」特集で紹介されそうな形になってしまうのです。
確かにうちは北向きで、建物も日当りが良くないつくりになっているため、枯れる要素はあるものの、何かそれだけではない僕の生まれ持った“センスのなさ”が原因である気がずっとしていました。

そんな僕でも育てやすい、難易度低めの植物であることもエバーフレッシュの魅力のひとつでありました。とはいっても南国産であるため、8度以下になると枯れてしまうということで、冬場は室内に入れ、やわらかい日が当たる窓際に置くことに。そして土や葉の状態を見ながら水をあげたり、霧吹きで葉を湿らせてあげたりする。エバちゃんもそれに応えるように青々とした葉を茂らせてくれる、まさに相思相愛の関係でした。
しかし、恋の終わりはいつも突然に訪れるもの。エバちゃんも然り。何か葉っぱにハリがないなと思っていたら、みるみるうちに色が変わり、カスカスになってしまったのです。インターネットで育て方を見ながら回復に努めたのですが、一枚また一枚と葉が落ち、ひどい時には枝ごとボロッと落ちることも。そんなエバちゃんの姿を見る度に、僕の心は細い針でチクチク刺されたように痛むのでした。そして、気分もどんどんブルーに……(これ冗談でも大げさでもなく、マジです)。ついに葉っぱが一枚残らず落ちた時には、僕の少年のような笑顔は完全に失われていました。
さらに悲劇は続きます。青葉がのびる春、これまで元気に育っていたユーカリなどの植物も急に色が悪くなり、葉が落ちだしたのです。こうなると、「どうして俺のところだけ枯れるのか」「近所のおばちゃんの植木は花を咲かせているのに……恨めしい……」と、心の奥にドス黒い感情がとぐろを巻きはじめました。ジェダイからシスへと堕ちたアナキンを想像していただくと、この感じをご理解いただけると思います。

このままでは精神衛生上良くないということで、心機一転、ニューフェイスを招くことに。期待の新人は、そんじょそこらの悪条件では枯れないタフボーイ、ソテツくん。よく、おばちゃんがぬか漬け用のプラスチックのバケツに植えて、ろくに世話してないのにデカくなってますよね。もし、これを枯らしたら、植物好きから足を洗います。

posted by ichio
2016.03.20

娘とふたりで『オデッセイ』

160320少し前、10歳の娘が映画『オデッセイ』を観たいと言ってきました。これまで娘が映画館に観に行ったのはディズニー映画やドラえもんなど、いわゆる子ども向けの作品のみ。家ではジブリ作品などもちょこちょこ観ているのですが、熱心なファンというほどでもないので、いきなりの『オデッセイ』にびっくりしました。クラスで話題になっているのかと訊くと、そういうことはなく、テレビの予告を見て興味をもったとのこと。
この半年、僕は仕事で、娘は習い事でろくに休みがなかったので、これは良い機会だと、ふたりで観に行くことに。
そこで問題になるのが、どの仕様で観るかということ。IMAXは高くて腰が引けるし、3Dはメガネ・オン・メガネになるので気がすすまない。ということで2Dに絞られるのですが、吹き替えか字幕かという問題が残っています。子どもが内容を理解するうえでは吹き替えの方が良いのかもしれませんが、心の師であるブルース・リーの「Don’t Think, Fee〜〜l!!」という言葉を思い出し、オヤジの権限を発令して字幕に決定。分からないところは前後の文脈で読み取るようにと、カッコ良さげなセリフを吐いてみました。

そして、当日。僕は夕方まで仕事をして、近所のシネコンで待ち合わせ。早速劇場へ入ろうとすると、娘が「その前に打ち合わせがあるから、ちょっと待ってほしい」とのこと。そして、おもむろにカバンから『ちゃお』の付録の長財布を取り出しました。話をおうかがいすると、長財布からお金を出してポップコーンを買いたいというのです。どうも、長財布というのがステータスらしい。さらに、自分一人で観に来ている感じにしたいので、注文している時は近寄ってくれるなと。吹き出しそうになるのをこらえ、事前にドリンクやポップコーンの味を何にするかなど注文内容を決め、お金とチケットを託しました。
そして、いざ買い物本番。離れたところから見る限り、緊張でぎこちないところはあるものの、何とか無事にゲットすることに成功。娘のあまりのドヤ顔に辛抱たまらず笑ってしまいました。

映画がはじまると娘のテンションは頂点に達し、身を乗り出してスクリーンを凝視。そして凝視したままポップコーンのカップに手を伸ばし、頬張るという、アメリカンな楽しみよう。その熱中具合に、こっちも新鮮な気分で映画を観ることができました。
帰ってから感想を聞くと、「『ルパン三世 カリオストロの城』と『塔の上のラプンツェル』を除いて、人生でいちばんおもしろかった」ということでした。

これで映画に興味をもった娘はどういう経緯かは謎ですが、つれ合いの勧めで家にある『ラスト・エンペラー』を観賞(何でいきなりベルトルッチやねん!)。さすがにストーリーは分からなかったものの、映画に出てくる宦官にインパクトを受けたらしく、以来よくそのモノマネをしています。まさに、「Don’t Think, Fee〜〜l」です。

posted by ichio
2015.07.24

ムダが大切

150724「ゼロベースで計画を見直す」
“ゼロベース”という言葉のせいで何となくカッコ良く聞こえますが、要は関西のおばちゃんが言うところの“パーになった”ってことですよね、新国立競技場。
さらにオリンピック・バラリンピック組織委員会会長を務める元総理大臣が「生ガキがドロっとした〜」と言いだしたのを皮切りに、場外乱闘になだれ込んだ模様。
見積もり額をはるかにこえる建設費、赤字を生みつづけるランニング試算など、大きな問題があるのは分かります。ザハさんのデザインがベストかどうかは別にして、黒字か赤字かという数字だけでプランの善し悪しを決めるのはちょっと違う気がします。新国立競技場は国のシンボルのひとつとなるもの。そんなものを損得だけで決めてどうするの。それなら人類の遺産になっている多く建物はムダでけしからんものになってしまう。人を惹きつける根源は計算し尽くされた合理性ではなく、度が過ぎたムダにあると思うので、どんなデザインに変更されるにしろ、何の過剰もない無味無臭なものだけはやめていただきたいものです。

ということで、ムダなことに多くの時間を割いている僕の暮らしに、またひとつ大きなムダが加わりました。
トレイルです。トレイルをはじめました。最近は野山を走るトレイルランが流行っていますが、僕は歩く方。
関連の本を読むと、歩くことで感覚や思考が研ぎすまされたり、ストイックな気持ちになったりすると書かれているんですが、今のところその兆候はゼロ。むしろ、帰ったらビール飲みたい、焼肉食べたい、クーラーの利いた部屋でギンギンのロケンローを聴きたい、痴女に誘惑されたい、それはどう考えても実現不可能なのでそれ関連のAVを見たいと、次から次へと煩悩が湧き出てくる始末です。
無茶苦茶に疲れ、シューズやリュックなどのアイテム(近ごろはギアっていうんですね)を買うコストがかかり、誰に頼まれるでもなく、誰の役にも立たないこと。そして、つれ合いに「トレイルっていいたいだけやん」と半笑いされること。これをムダといわずに何といいましょう。
しかしこれがやたらと楽しいんです。歩くこと自体だけでなく、トレイルをすることでご飯がおいしくなったり、夕方のうたた寝や、お風呂、音楽を聴くこと、しょうもないテレビ番組や痴女のAVを見ることなどが楽しくなるから不思議です。
現在、京都盆地をグルッとまわる京都一周トレイルコースに挑戦中。月曜日に足を引きずっている場合は、「どうしたん?」と尋ねてください。思いっきりムダなトレイル話をして差し上げます。

posted by ichio
2015.06.27

メガネは人格の一部です

150627メガネをかけるべきか、かけぬべきか。それが問題だ。

僕は十年以上ずっとコンタクトレンズをつけていたのですが、加齢のせいか、夕方になると目がショボショボしてやってられないので、1年ほど前にメガネにきり替えました。
昔から使っていたメガネはつれ合いがうっかりブッ潰してしまったため、メガネ党にチェンジする際、リーブナルな某メガネチェーン店で代わりを購入。ところが、これが重くて耳が痛くなってくる代物。しかも形状が顔に合っていないらしく、「ごはんですよ」の“のり平”レベルでずってくるんです。カレーを食べて発汗した時などは、ヌルッとすべり落ちるのが分かるくらい。マジで「ゴラぁ〜!!」と、投げ捨てたい気分になります。
でも、自分のメガネでキレるおっさんというのも気味が悪いので、新しいメガネに買い替えることに。メガネ屋さんを見てまわった結果、MOSCOTのボストンタイプをゲット。

MOSCOTは、今年100周年を迎えたニューヨーク生まれの老舗ブランド。オーソドックスなルックスを基本としながら、古く見えないのが特徴。MOSCOTファンは多く、古くはバディ・ホリーやトゥルーマン・カポーティ、アレン・ギンズバーグ、ジョン・レノン、最近ではジョニー・デップなどが愛用しているとのこと。
この度その末席を汚すことになったワケですが、いいです、MOSCOT。ルックスもイカしてるし、かけ心地も快適。他のタイプも欲しくなるほど気に入っています。

しかし、まわりの反応は微妙。「ヘンタイ臭、漂い過ぎ」、「むっつりスケベ感がハンパない」、「知り合いでなかったら、子どもを遠ざける」と、限られた一方向に感想が偏っている模様です。
よく“メガネはかける人の個性を引き出す”なんてことをいいますが、こんな個性、出んでええわ! 確かにノーマルなラインからははずれているかもしれませんが、害はないのでご安心ください。
でも、もしかしたら、そういう声もすべて受け入れ、「それで上等!」と思えた時に、はじめて板につくのかもしれません。街で見かけるおじいさんを見ると、そう思います。

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2014.08.20

朝の日課

140820.jpg大人として、社会人として「やっちゃいけないこと」のひとつが、遅刻。プライベートの待ち合わせに関しては、携帯電話が普及して、‘ちょっと遅れそう’的なメッセージを送ればOKという雰囲気になっていますが、僕はかなり余裕を持って到着するよう心がけています。
それは毎日の起床も同じ。結構早めに起きています。しかも、目が覚めていきなりジャッキー・チェン跳びで起きられるくらい寝起きが良いため、朝食の支度、食器洗い、ゴミ出し、掃除、洗濯干しは僕担当に。(つれ合いは新聞の収穫、子どもの朝勉強を担当)

このような家事に加え、もうひとつ欠かせない日課が、植物と小動物(金魚・カニ)のお世話。植物は自分でゲットしたものなので進んで水やり・手入れしているのですが、小動物は子どもがお祭でテンション上がって持ち帰ってきた系なので、基本イヤイヤ。一応最初は‘責任もってお世話しなさい’と、さとすのですが、どうにも触るのが怖いようなので、仕方なく僕が受け持つことに。
僕も子どもの頃は何も考えず触りたくっていましたが、今はかなり気持ち悪い。たまに水槽の水替えで、ボロッと金魚が出た時などは、ヒッャッ!と悲鳴を上げ、指先を震わせながらつまんで返還しています。
カニもサワガニならかわいいんですけど、ウチにいるのは‘どこの出身ですか?’というグロいルックス。
しかも、ろ過装置がないので、毎日水槽の水替えと掃除をしなければいけないという、手間のかかりよう。雑に扱って死んでしまい、死骸を触るのがいやなので、ヒレの状態やメタボ具合、エサの食べっぷりなどもしっかりチェック。おかげで金魚は、もう4年以上います。
そんなこんなで忙しいのに、先日、またまた子どもがカブトムシを持って帰ってきて(ちなみに女子です)、To Do リストが増えました。カブト用のバイオ育成とやらの土を買ったところ、何かが醗酵しているのかすごくクサくて、今、我が家の玄関は変なニオイが漂っています。
あまり歓迎はしてないのですが、ウチに来たのも何かの縁。遅刻しない範囲で、できる限りのことはしてやるつもりです。

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2014.04.29

カレー熱、ますますヒートアップ

140429.jpgカレー熱がとまりません。
この1年あまりスパイスカレーにハマり、京都を中心にいろいろなカレーライス専門店、インド料理店、カフェなどを食べ歩いているのですが、その熱はおさまるどころか、ますますアートアップしています。
近頃では、将来、カレー&古本屋に鞍替えするのが目標になりつつあるくらいです。しかし今のところ料理の経験値が絶対的に足りないため、スキルを磨こう(というか、料理に親しもう)と、スパイスカレーをつくることに。つれ合いと子どもが出かけている間にクミンなどを買ってきて、はりきってクッキング。包丁を持つ姿勢がヘッピリ腰であるものの、たいした問題もなく完成。
専門店に漂う“香り”とは違う、微妙な“におい”がする気がしないでもありませんでしたが、子どもは慣れないスパイスで汗だくになりながら、「おいしい、おいしい」と完食してくれ、感激。今度からは大人用と子ども用の2バージョンつくるようにしよう。

どうして、カレーにハマッたのか? もとからカレー好きではありましたが、好き度からいえばハンバーグがダントツだったはず。つらつら考えてみたところ、カレーライスにロックを感じるからという気がしてきました。
カレーライスというシンプルなフォーマットに、さまざまなスパイスや具材を入れて、ひとつの味をつくる。単に多くのスパイスや豪華な具材を入れればOKとうワケではなく、ベストなケミストリーを見つけなければなりません。それはまさに極めてシンプルな曲構成の中にさまざまなジャンルの音楽を取り入れ、進化してきたロックと同じ。特に僕はカレーライスに、レゲエやダブ、ジャズ、ラテン音楽をパンクスピリットとでアレンジしたニューウェーブを感じます。
だから、スパイスカレー店の主人の多くは、かつて喫茶店の主人が漂わせていたアウトローなオーラをまとっている。某人気カレーライス店のご主人は、開店前に行くと大音量で音楽をかけて仕込みをしていて実にカッコいい。

そんなこんなでいろいろなお店を巡っているうちに、お気に入りのお店が何軒かできてきました。その中でもよく行くのが、近所(京都ではなかなかのカレーホットエリア)にあるE店。ここは独自にブレンドしたスパイスを毎朝焙煎しているそうで、見た目は地味ですが、香りに“うまさの中枢”を突いてくる鋭さがある。具材も一瞬「あれっ、ちょっと少なくないですか?」と思うものの、食べてみると、シンプルさがご飯(玄米)との相性を引き立てていることに気づき、唸ってしまいます。このデキる感は、初期ポリスや中期ジャムあたりに通じる。そのへんのところをご主人と話してみたいのですが、いかんせんクールな感じの方で、僕もお店の人にスマートに話しかけることができるタイプでもないので、いつも食べ終わると同時にそそくさと退出しています。
いやホント、カレーの魅力は深くて果てしないです。

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2014.03.05

炎のやきそば革命

140305.jpg前回、もし合戦がはじまったらバレないように隠れると書いたら、某人物から真顔で「マジ、チキンすね」と言われたので、名誉挽回のため実は骨のある漢(おとこ)であることを伝えておこうと思います。
数ある武勇伝の中から今回は「炎のやきそば革命」を紹介することにしましょう。

僕の近所にはみんな大好きな生協があり、我が家も日々お世話になっているのですが、残念なことに、ここにはカップやきそばが『U.F.O』しか置いてないんです。確かに『U.F.O』はおいしいですよ。しかし、僕はこう言いたい。『ペヤング』を忘れてやいませんか、と。
ちょっと少なくないか?と感じる絶妙なソース量、アノニマスデザインともいえるパッケージなど、すべての要素が“素朴な味”という美味へとつながるトータルプロダクションは、和食と一緒に文化遺産に指定してもいいくらい。そんな日本人のソウルフードを置いていないなんて、生協さんらしくない。
さらに知り合いとカップやきそばトークをしてリサーチすると、予想以上に『ペヤング』ファンが多いことが分かり、絶対に地域の人たちも『ペヤング』を欲しているに違いないと確信。
そこで僕は勇気をもって行動にでることを決心しました。お客様の声カードに書き込もうと。さっそく自転車に乗って生協に行き、「ペヤングおいしいので入れてください」と、ライターとは思えない文、もとい魂のメッセージを刻み込んで投函しました。
数日後、担当者から「試験的に仕入れます」と書いたカードが張り出されてありました。歴史が動いた瞬間です。
そしてさらに数日後にのぞいてみると、『ペヤング』がならんでいました。新参者ゆえ棚のいちばん下で窮屈そうではありましたが、絶対王者である『U.F.O』に「胸を借りる気持ちでがんばります!」と挨拶する、ハツラツとした意気込みが伝わってきました。
胸が熱くなり、一緒にいた子どもに、「どうどう、お父さんすごいやろ!」と本気で自慢すると、「伝記になるわ」と喜んでくれるではありませんか。(いい子どもを持って幸せです)

さて、ここまでは完全なサクセスストーリーなのですが、森羅万象、光があるところに影があるように、この革命にもダークサイドがあります。
何と、サイズが“超大盛”だったのです。見たことがある人なら分かると思いますが、これ、アホほど量多いです。
「なんで、最初に仕入れるのが吉野屋でいうたら特盛にあたる話のネタアイテムやねん!」と、担当者にクレームを入れようかと思いましたが、ここでカッとなって得することは何もありません。今はとにかく生協に『ペヤング』を定着させることが重要です。
革命を起こした人間としての責任を果たすため、仕方なく『ペヤング』超大盛を5個購入し、家族で分け分けして食べました。それからも定期的に購入し、担当者にリピーターがいることをアピール。
そして半年が経過した今では、売れ切れ入荷待ち状態になるほどの人気に。
時は来ました。革命の第二章のはじまりです。もちろん目的は通常サイズを仕入れてもらうこと。前回と同じように、お客様の声カードに「『ペヤング』の件ですが、超大盛だけでなく通常サイズも仕入れると単身者や子どもにも訴求でき、売上もアップするのではないでしょうか」と書き込みました。もう、何目線なのか定かでありません。しかし、担当者が少しでもデキるおっさんなら、この意見は無視できないはず。
投函してから3週間、未だ回答はありません。僕の戦いはつづきます。

posted by ichio
2013.11.24

お前はトラの目をしているか?

131124.jpg「お前はトラの目をしているか?」
僕は毎朝、鏡に映る自分に向かって、こう問い続けています。知識や理屈、世の中の風潮ではなく、己の嗅覚を信じよと。
もともと左目が測定不能なくらいの乱視で心もとない感じはあったのですが、まったくの節穴でした。僕の目を曇らせたのは、ロッキー・バルボアのようにハングリー精神を失ったとか、そういうカッコいいものではなく、単に「欲」です。それも実にセコい欲。
ことの始まりは、アディダスのスニーカー「キャンパス」を購入しようとしたこと。キャンパスといえば定番中の定番ですが、ミタの80’sは得も言われぬイカすフォルムで、欲しいものリストの上位にランキングされていたものの懐事情によりスルー状態が続いていました。
しかしつい先日、仕事の忙しさによるストレス発散のため、男前にズバッと買ってやろうと決意し、インターネットでお安いお店を検索。すると定価の約半額の7800円で売っているではないですか。気分的にはお洒落なセレクトショップで定価で買う方が気持ちいいのですが、半額だと話は違ってきます。
ただ、今までネットで買い物をする時に感じたことのない、「ちょっと安過ぎますけど大丈夫?」という不安が頭によぎりました。が、リビングに飾ってある『チェック・ユア・ヘッド』のジャケに目をやると、キャンパスを履いたマイクDが“いっとけ”と言うので、カートボタンをポチりました。
すると、すぐに注文確認のメールが。差出名は個人名で、メールの最初の文言が「ご注文ありがとうございます」ではなく、「お世話になります」。
やっぱり、何か変な気が…。いや、最近の若い人って言葉が乱れてるじゃないですか。めちゃ怒ってることを「激おこプンプン丸」とかいうんでしょ。知ってますとも。ということで、支払いを…。ん?前払いで銀行振込…しかも口座名はクドウという個人名。あやしい…。いやいや、若い人が起業して、そこらへんは手作り感覚というかDTYなワケですよ。
ということで7800円を入金したのですが、その後まったくの音沙汰もなし。何やってんの、仕事が遅いんだからと、サイトに載っていた番号に電話したら、化粧品のコールセンターにつながりました。
やられました。詐欺です。僕は即座に「悪は根絶やしにしなければ」という正義感に駆られ、コールセンターのお姉さんに “そちらの電話銀号、ネット販売の詐欺に使われていますよ”と訴えたところ、反対に僕が詐欺に疑われる始末。
安いからといって不用意に買い物をすると、結局損をすることになりますね。

僕の失敗を活かすために、今回はちょっと偉そうにアドバイスをしたいと思います。
バンバンボールを買う時は、セコッて薄いラケットを買うのはやめて、分厚い方にしとけよ。手首にくるから。
皆さん、くれぐれも気をつけてください。

posted by ichio