KITSCH PAPER

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2008年05月31日

Erik Mongrain

去年からずっとピックアップしようと思いつつ取りこぼしていたネタを今回ようやくご紹介します。おっと、まだ映像は見ないように。

あれは去年の秋、大学時代からの親友が「とにかくすごい!」という情報量ゼロ、でもすべてを言い表しているメールを送ってきて、You Tubeを見たらビックリ!
そこには今まで見たことのない驚愕のギタープレイが繰り広げられていました。(この時は『BRUTUS』〜「ギター愛」で取り上げられる前)
このErik Mongrainというギタリストのプレイっていうのは…一見は百聞にしかず、とにかく映像をご覧ください。それではプレイボタン、クリクリクリック!

どうですが、ビックリしたでしょ。確かにタッピング奏法をしていた人はこれまでにもいましたが、ここまで極めた人はいないんじゃないでしょうか。
しかも聴いてもらえば分かるように、パフォーマンスとしての完成度もさることながら曲が素晴らしいところが彼の凄いところ。才能でしょう。何かルックスもいい。
ジャズ〜フュージョンにも聞こえるし、ジャック・ジョンソンの流れを汲むオーガニックなサウンドにも聞こえるし、聴きようによってはテクノにも聞こえる。
優れた音楽の多くがそうであるように、Erik Mongrainの音楽もひとつのジャンルにおさまらない魅力を持っています。
吾輩も便乗して、家にあるベースを横にして弾いてみます。

posted by ichio : 15:58 | | trackback (0) |
2008年05月28日

菊人形

080528.jpgここ数年お洒落風味な雑誌や書籍で忘れられかけている日本文化や地方文化などが取りあげられていますが、菊人形をピックアップした記事にはまだ巡り会ったことがありません。
何でや? どう頑張っても‘かわいい’や‘スローライフ(古い?)’というキーワードに転化できないダサさがあるからか? 何やかんやご託ならべても結局はそういうこととちがうんかい?!
いえ、別に噛みついているワケではありません。吾輩もその意見に100%同意しているんですから。
あれはどこをどう見てもかわいくないし(というかおどろおどろしい)、どうにも納得できないユルさがある。
だってあれ、思いっきり普通の人形にブスブスと菊をさしているだけでしょ。顔から足まですべて菊でつくっているなら文句いいませんが、服の部分だけ菊の花にしているズルさが気に入りません。しかも全然きれいでない。
これって欽ちゃんの仮装大賞で、仮装というより装置をつくってきて高得点をゲットしている出場者を見る時と同種のイライラを感じてしまいます。
でもまぁ、菊人形が存在しなければ『犬神家の一族』の首チョンパシーンもなかったワケで、その点だけは‘どうも ありがとう’といいたいと思います。

ところでひらかたパークは何で96回というド級に中途半端なタイミングで大菊人形をやめちゃったのでしょうか?

posted by ichio : 00:26 | | trackback (0) |
2008年05月22日

ディープです

080522.jpg今、『中原昌也 作業日誌 2004→2007』(中原昌也)に夢中です。
こんなに痛い本を読んだのはいつ以来でしょうか。
内容は、中原氏のその日の出来事や気分を書いただけなんですが、文章というかインクの乗った文字からヌラヌラにじみ出てくる苦悩や絶望が圧倒的なため、ほとんど毎日同じことが書かれているだけなのに読むことを止めさせない磁力を持っています。
毎日繰り返される買い物(ほぼ100% レコード&CD、DVD)と朝までつづく飲みのネバーエンディングストーリーは‘凄まじい’の一言。東京の業界の人って、こうなんスか?
読みはじめた時は彼が購入したアイテムや交友関係なんかを垣間見ることができて楽しい気分になるんですが、次第に彼の苦悩が伝染してこっちまでブルーな気分になり、やがてそれを通り過ぎるとどうしてだか‘自分もがんばろう’とポジティブな気持ちなってきます。(ご本人はかなり辛そうですが)
生きるために死ぬほどイヤなこと(小説執筆)をしなければならない矛盾に苦しむ様は人によっては「贅沢な悩み」ってことになるんでしょうが、マイケル・ジャクソンと互角に張り合える買い物ぶりと連夜の飲み歩きぶりを前にすると、彼が何かと戦っているように思えてなりません。でもやっぱり度が過ぎている…。
いやホント、吾輩には‘お身体に気をつけて’としか言えません。

posted by ichio : 00:32 | | trackback (0) |
2008年05月17日

なぜ避ける?!

080518.jpg近頃 街かどで配られるティッシュがもらえなくなりました。たまたまタイミングが悪かったというワケではなく、明らかに配布する人が意図的に引っ込めているんです。ずっと年齢や性別など配布する対象が決められているんだろうと自分に言い聞かせていたのですが、やはりそうではない様子。ためしに配る相手をチェックしてみたところ、20代の女性に配ったあとすぐに50代のオッサンにも渡し、吾輩の番になるとどういうワケかサッと手を引っ込めるではありませんか! 20代の美人とくたびれたオッサンにあてはまり、吾輩にあてはまらないカテゴリー…。この答えはIQ240を誇るギレン・ザビでも見つけられないんじゃないでしょうか。
たとえそんなカテゴリーはなくても、配布するスタッフ(大半は女性)が自らの判断で吾輩をはじいていることは間違いないワケで、そっちの方がブルー入ります。積極的に人に好かれるキャラではないにしても、見ず知らずの人に敬遠されるような人間ではないと自分では思っているのですが、こういう状況を目の当たりにするとその自信も揺らいできます。

そんなことを悶々と考えて歩いていたら、‘おはようございます’と爽やかな笑顔でティッシュを差し伸べてくれる女神に遭遇。あまりのうれしさにハブが獲物を捕まえるような勢いで取ってしまい、その人からも怪訝な目で見られてしまいました。
そんな吾輩でも毎日頑張って生きています。

posted by ichio : 23:59 | | trackback (0) |
2008年05月13日

残酷王はメル・ギブソンなり

080513a.jpg近頃ゴアだの 首チョンパだの 切株だの、いろいろなキーワードで残酷シーンのある映画が取り上げられて盛り上がっている様子。吾輩もこの類の映画がお好きだったりするのですが、現実の世界でこれらのシーンを超える事件が多発する今の状況を思うと複雑な気分になります。

ゴアな映画といえばホラーやサイコもの、バトルものが定番ですが、実はここ10年でぶっちぎりのゴア度を誇っているのはメル・ギブソンだったりします。監督デビュー作にしてアカデミー賞を獲得した『ブレイブハート』からしてエグいシーン満載で、‘この人ちょっと狂ってるんとちゃうやろか?’と思っていたら次の『パッション』でレッドゾーンへ突入。ひたすらエグいシーン、痛いシーンが続く迷作になっています。(3作目の『アポカリプト』でも首チョンパ炸裂!)

さて、ゴアからもう少し解釈を広げ‘痛そうで見ちゃいられないシーン’で考えてみても、吾輩に最も強烈なインパクトを与えたのはメル・ギブソンが主演した『マッドマックス』になっちゃいます。
悪党の足首に手錠をかけ逃げられないようにして時限爆弾をセットし、‘助かりたければ足首を切り落とせ’といってノコギリを渡すラストシーンを見るたびに、悪党と声を揃えて‘そんなの出来るワケねぇじゃねえかぁ〜’と悲鳴を上げてしまいます。(テレビ版の石丸博也の吹き替え、サイコーです)
でも、『ナイトウォッチ』や『ソウ』では同じような状況で見事切断に成功した人もいらっしゃいました。世の中には凄い人がいます。アッパレ!

posted by ichio : 20:25 | | trackback (0) |
2008年05月09日

今年のGW

080509.jpgゴールデンウィークはイタリアのカプリ島でバカンスを楽しんで来ました!というワケはなく、引っ越しの荷ほどきなどをしている間に終わりました。
引っ越し当日は小柄な吾輩よりもさらに上をいく(というか下をいく)ベリーリトルなスタッフがやって来て一抹の不安をおぼえるも、作業をはじめてビックリ。腰を痛めながら荷造りしたヘビーウエイトなダンボール箱をふたつ担いで走る走る。感心するというか申し訳なくなってきて‘ホンマ、すんません’を連呼。
来てくれたスタッフ2人はテキパキ仕事を進めるものの荷物の多さは予想外だったようで、途中から3人応援を呼ぶことに。あれは絶対後で営業スタッフにクレームが入ってるはず。

引っ越しが終了し、一気に荷ほどきもしたかったのですが、電話線工事や本棚修理のためなかなか進まない状態で、ダイニングとリビング以外はいまだにダンボール箱の山。
これではおチビもかわいそうだということで‘動物園に行くか?’と誘ったら‘カバさんに会いたい’というので出かけたのですが、カバなど見向きもせずひたすら園内を走りまわるのみ。結局近くの公園で遊ぶのがいちばん好きみたいです。
吾輩&つれ合いの大人組もゴールデンウィーク気分を味わいたいということで、先日ダイニングテーブルを買ったインテリアショップ「B-GeneRATEd」さんでデンマーク産の食器棚をゲット。かなりイカすデザインで二人とも大満足。おチビも‘これ、カッコいいなぁ’と連発し、こちらの気分を盛り上げてくれます。(何と素晴らしい子でしょうか!)
そんなこんなで今回のエントリーは完璧なファミリーネタでした。

posted by ichio : 10:11 | | trackback (0) |
2008年05月01日

デカ信奉

280501.jpg度を過ぎた大きいモノは、人の思考能力をストップさせる魔力を持ってます。叶姉妹のバストや洋モノのエロ本に登場する巨大ディックを目の当たりにすると、それが良いのかどうかという問題を超えてボォーと見てしまうのもこの魔力のせいです。
それは建物でも同じ。尋常じゃないデカいモノや高いモノを見ると、ワケもなく拝みたくなってしまうのは吾輩だけではないはず。
ただ対象が人工物の場合‘何でこんなデカいモノをわざわざつくったのか?’という疑問がわいてきて、急にトンマなモノに見えてきます。このように見る者を我に返さないようにするのがデザインであり、土地の歴史であり、スポンサーのメッセージであったりします。
今、『巨大建築という欲望』(ディヤン・スジック)という本を読んでいるのですが、なかなか濃い内容で引き込まれています。建物の外見について語るのではなく、巨大建築物の持つ魔力を意識的に利用した独裁者や富豪、政治家などの野望、そしてこれらの権力者に近づく建築家の思惑にスポットライトを当てているところがおもしろい。
この本を読んでいて思うのは、人間はちょっとやそっとでは変わりようがないこと、いくら賢そうなフリしても所詮単純な生き物だということです。
だって、コンピューターやら何やらを使って難しいことをする現代でも、‘デカいモノが偉い!’という何万年も前からある価値観に取り憑かれているワケですから。
吾輩だって黒人様の巨大ディックと比較されたら、しょんぼりしてしまいますもん。黒人基準でいえば吾輩のモノなど、小学生レベルじゃないでしょうか。…何だか無性に哀しくなってきました。(どうでもいい話ですが、故横山ノック先生はそれはそれは素晴らしいモノをお持ちだったとか)
まぁそんなことで、皆さんも巨大なチ◎コ…ではなく建物を見たら、その裏に隠されているメッセージを読み解いてみるのも楽しいんじゃないでしょうか。

posted by ichio : 22:08 | | trackback (0) |