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2015.11.16

今さらのパクり問題について

151115 朝、目を覚ますと、つれ合いがいきなりスマホを差し出し、「この曲を聴いて」と、ヘッドフォンを耳の穴にねじ込む。勇ましい旋律が鼓膜を揺さぶる。ジョン・ウィリアムズ作曲、映画『スーパーマン』のテーマだ。
 するとつれ合いが、「これってスター・ウォーズのテーマやろ」と、言ってくる。「いや、似ているけれど、これはスーパーマンです」と返答したところ、恐れ多くも私に「いやいや、スター・ウォーズやって」と、反論してくるではありませんか。
僕にとって“スーパーマンのテーマとスター・ウォーズのテーマが似ている問題”は、小学生の時に解決済み。何度も何度も繰り返し聴き込み、海馬に刷り込んだのです。今流れているのは、間違いなく『スーパーマン』のテーマ。
 ドヤ顔でそう伝えたら、「じゃあ、スター・ウォーズのテーマを歌って」と言われる。何で朝の6時に『スター・ウォーズ』のテーマを歌わなければならないのか疑問を感じながらも、思い知らせてやろうと、おなじみのフレーズの前のイントロから歌いはじめる。そしていよいよ、♩タータータタタタァータ♩のメロディにさしかかった時、思い切りさっき聴いたメロディに引っ張られて、♩タッタタータタタタタァー♩と、スーパーマンのテーマを歌ってしまいました。
 つれ合いは、「ほら、やっぱりこれ、スター・ウォーズやん」と、勝ち誇った顔をしている。違う、違うんや! これは間違いなくスーパーマンのテーマなんや! この時ほど自分のダメさ加減に腹が立ったことはありません。

 それにしても、です。今さらとは思いますがウィリアムズ先生、ちょっと似過ぎてませんか、この2曲・・・・。
 『スター・ウォーズ』がアメリカで公開されたのは1977年5月で、『スーパーマン』は1978年12月と、かなり近い時期。この時期ウィリアムズ先生は、この2作以外に『ブラック・サンデー』と『未知との遭遇』のスコアも手がけています。おそらく多忙を極め、カオス状態になっておられたことでしょう。そんな時、「ちょっと似過ぎてるかも」と思いながら、強引に「これでどうだ」と提出した可能性は十分に考えられます。
 後発である、『スーパーマン』のテーマを聴いた時、監督のリチャード・ドナーは、「スター・ウォーズに似ている…、いや似過ぎている。てか、セルフ・パクりじゃね?」と思ったはず。このモヤモヤを本人に言うことができなかったのか、それとも言ったものの「君は何を言っとるんだ!!」と押し切られたのか、この辺の事情を知りたいものです。

 ついでに、なぜ朝早くにつれ合いが、『スーパーマン』のテーマを聴いていたのかも知りたい……。

posted by ichio