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2021.05.27

FANTASTICO FANIA!

210527 新型コロナウイルスの影響が長引き、自粛疲れが出てきている方もいらっしゃるかと存じます。いろいろな制限がある中で張り合いのある生活を送るためには、まずカラダとこころの健康が大切。
 僕もカラダの健康に関しては、ずっとしている超ライトな筋トレに加えて、ランニングをはじめました(正確には幾度の挫折からの再挑戦です)。しかし体力の衰えは隠しようがなく、いちびって若い人をオーバーテイクしてしまったら最期。すぐにしんどくなってペースが落ちてくるのですが、一度抜かした人に抜き返されるのは恥ずかしいので、死にもの狂いで走る羽目になってしまいます。限界が来た場合は、さも走り終わった素振りを見せつけて歩きに切り替えます。

 メンタルケアの方は、もっぱら音楽鑑賞。僕の場合、とことんダークなものと、ご陽気なものをセットで聴いくことで相乗効果を高めます。
 ダークサイドで愛聴しているのが、デヴィッド・シルヴィアン+ホルガー・チューカイ『ブライト&プレモニション』、ウィリアム・バシンスキー+リチャード・シャルティエイ『無題』、トム・ヨーク『サスペリア』といったところでしょうか。これ、本当に奈落の底に引きずり込まれそうな音楽なので、ホラー映画を観て爆笑するような人でないと聴かない方が良いと思います。くれぐれもご注意ください。

 一方ご陽気サイドで愛聴しているのが、ラテン音楽。中でもFANIAというラテン音楽専門レーベルの作品がお気に入り。針を落として音が鳴りはじめた瞬間からウキウキ♪ 元気になります。
 男性のみなさん、「FANZA」ではありません。「FANIA」です。お間違いのないよう。まぁ、FANZAもある意味、元気にはなりますが・・・・。

 FANIAは1964年にニューヨークで設立されたレーベルで、1970年代に盛り上がったラテン音楽シーンを支えた存在。ウィキペディアによると、ジャズにおけるブルーノート、ソウルにおけるモータウンのような感じだったとのこと。
 現在は他のレコード会社に買収されたものの、レーベル自体は存続しているので、比較的簡単に作品を手に入れることができます。

 僕はここ何年かチビチビと買い集めているのですが、とにかく「FANIAにハズレなし」といえるくらい、どれも素晴らしい。特にオススメしたいのがラリー・ハーロウというピアニスト。
 今回ピックアップしたジャケットは胃もたれしそうなビジュアルですが、グッとこらえて聴いてみてください。艶のある歌声、高らかに鳴り響くホーン、自然と腰が動きだすリズムを刻むパーカッション、そして転がるようなドライブ感を生みだすハーロウのピアノ。きっと、こころの空模様は曇りから快晴に変わるはず。
 個人的にラリー・ハーロウのアルバムでは代表作とされることの多い『エル・エキシジェンテ』(写真)よりも『ヘビー・スモーキング』が好きです。

 いきなり聴き慣れないラテン音楽を聴くのはハードルが高いという方は、まずFANIAのサイトにアクセスしてみてください。ピックアップした写真に勝るとも劣らない濃ゆい面子がズラリと並んでいて、見るだけで楽しい。これがきっかけとなり、新しい扉が開くかもしれません。
 男性のみなさん、しつこいようですが、FANZAのサイトではありませんよ!

posted by ichio