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Oh my Buddha!It is such a wonderful site that it's unbelievable.
2008年08月29日

憧れの男

080829.jpgこの夏はJ・Jこと植草甚一の『J・J氏の男子専科』という本をカバンに忍ばせて、時間があればチョイチョイ拾い読みしていました。
吾輩にとって植草さんは憧れの存在。
男には年齢に関わらず、いつも‘憧れの男’がいるもので、それは入れ替わり立ち替わり変わる場合や、ずっと指定席に座り続けている場合などさまざま。
吾輩の‘憧れVIP席’にながく座っていらっしゃる方は3人。最初に座られたのはブルース・リー。小学生の時です。そして中学生の時にポール・ウェラー、大学生の時に植草甚一が加わりました。
雑誌「太陽」の特集ではじめて植草さんを知ったとき、そのゴーイング・マイ・ウェイなライフスタイルに目からウコロが落ちました。
豊富な知識、センスの良さ、そして人生の楽しみ方。もうすべてがお手本。あんな風に生きられたらなと思いました。
でも、彼のようにミステリー映画や小説を見て、モダンジャズを聴き、ガンガン買い物をしたところで植草さんに近づいたことにはならないし、自分自身おもしろくない。要は自分の好きなことにこだわる姿勢を持ち続けることがキモなんですよね。
これは‘自由な生き方’とはちょっと違う。植草さんと吾輩では雲と道ばたに落ちている犬のウンコほどの差はありますが、吾輩も自分なりに好きなものにこだわって生きてきたつもりで、これはこれで結構孤独で肩身のせまい思いもしなければなりません。
これはある意味‘vs WORLD’です。できればこのパワーを死ぬまで持っていたい。

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2008年08月26日

ハードな男

080825.jpg‘男ならハードに生きるべし’とは思いませんが、日本男児の端くれである吾輩も何となくハードなものを好んでいるように思います。
その証拠に食パンのソフト系が苦手。食パンっていうものは薄目のヤツをパリッと焼いてサクサク食べるものでしょう。それがダブルソフトとかになると口の中でモゴモゴになって、乾いたスポンジを食べているみたいになる。これではいくらコーヒーを飲んでも喉がつまってしまいます。
シャンプーも小学生の頃から頭皮がヒリヒリするトニックシャンプーを愛用しています。(中学の浮かれ童貞期に迷いが生じて髪の毛にニオイがつくヤツをつかっていましたが、あれは完全なミステイク)最近ではトニックシャンプーもリンスインなんてものがありますが、あれば邪道。トニックシャンプーのリンスインなんておかサーファーみたいなもんでしょ。
ついでにカラダを洗うタオルも網タイプでゴシゴシやってます。
トイレットペーパーもダブルのソフトタイプではなく、シングルのハードタイプを使っています。ふくときは肛門に適度な刺激を与えないと、きれいになったという感覚が脳に伝わりません。だから吾輩はウォシュレットなんてのも大嫌いです。
とまぁ、こんな感じにハードボイルドな男っぷりを地でいっている吾輩です。
が、よく考えるとゲームをするときはいつもハードモードには目もくれずイージー(ソフト)モードだし、誰かにSMをすすめられたとしてもハードはご勘弁!です。

posted by ichio : 00:18 | | trackback (0) |
2008年08月20日

一人のお盆

080820.jpg週末ちょっと時間ができたものの、あいにくつれ合いとおチビは帰省中。仕方ないので一人で見仏にでも行こうかな思ったのですがイマイチ気分が乗らず。
お盆ということで‘拝む’をキーワードにして思案した結果、伊丹空港に決定。(今手を合わせて拝みたくなるものって、仏像か飛行機くらいです)
伊丹空港に行くのはたぶん20年ぶりくらいで、吾輩のイメージでは古いボウリング場のようにレトロフューチャーでモンドな感じに発酵してるんじゃないかと想像していたのですが、実際に行ってみたら全然まともというか普通でした。
期待していた感じではなかったのですが、展望台は小さい子どもでも安全に見られるようになっていたり、どデカい「アクタス」が入っていたりと、家族で楽しめるスポットになっていました。
ただ、橋本知事が廃止を検討しているというだけあって、旅行シーズンだというのに飛行機の数がやたら少ない。しかもどの飛行機も小さい。あれくらいのスケールなら吾輩でも管制塔を仕切れるんじゃないでしょうか。絶対、空港内にあるスタバの店員さんの方がしんどいと思います。

というワケでなかなか楽しめるスポットでしたが、欲をいわせてもらえば飛行機資料館や航空グッズ店なんかもつくってほしい。あと、空港見学ツアーや遊覧船みたいに小型機でちょこっと飛んで帰ってくる遊覧フライトみたいなサービスもあればいいのに。

posted by ichio : 11:34 | | trackback (0) |
2008年08月16日

観ないと ダークナイト

080816.jpgテレビはほとんど見ないので詳しく知りませんが、最近は夏になっても心霊特集みたいな番組やコーナーをやらなくなりましたね。ホラー映画やホラー小説が量産されているのに、ちょっと不思議です。
昔はこういった類のものが真剣に怖かったのですが、20代半ばを過ぎた頃からあまり怖くなくなり、今では‘幽霊なんていてもいんでも どっちでもええんとちゃうん?’と屁をこいで寝てしまうありさま。これではいかんと、この前夜中にひとりで自分が幽霊(しかも『呪怨』系の攻撃的な幽霊)に出くわすシーンを超リアルに想像してみたら、やっぱり死ぬほど怖かったです。

さてさてお盆で霊魂が忙しく飛び交う夜中、これまた背筋がゾッとする映画『ダークナイト』を観てきました。これはクリストファー・ノーラン×クリスチャン・ベール コンビによるバットマン新シリーズの2作目。
いやぁ評判通り、素晴らしい出来映えでした。新シリーズはティム・バートン版に比べてシリアスでダークな作風が特徴なんですが、今回はそれをとことん突き詰め、最初から最後までヒリヒリするような緊張感が漂っています。ティム・バートンがダークファンタジー路線を極めた『バットマン・リターンズ』とは真逆の方向でかなりの力作をつくっちゃいました。『プレステージ』で思いっきりズッコケたクリストファー・ノーランの起死回生のホームランといったところでしょう。
何よりジョーカーを演じたヒース・レジャーがスゴい。これはもう、ジャック・ニコルソンのジョーカーを超えたといっていい。彼にとってはこの作品が遺作となってしまったワケですが、後からこうして迫真の演技を見ると、やはり何か鬼気迫るものがあったのかなぁと思ってしまいます。
ちょっと編集がもたついて話が分かりにくくなるところがあるものの(単に吾輩が鈍いだけかも知れませんが)脚本はすごく練り込まれているし、決して少なくない登場人物のキャラも立っている。花マルのデキです。
ただヒロインのレイチェルを演じた女優さんがビックリするくらいブサイク。前作でも決してキレイといえるルックスではなかったのですが、加齢だけでなく私生活で何かあったんですかと思うような変貌をとげていらっしゃいます。(だからクリストファー・ノーランもあんな筋書きにしたような…)
『スパイダーマン』といい『バットマン』といい、アメコミもののヒロインはブサイクというのがお約束になっているのでしょうか。
関係ないですが、キャメロン・ディアスの顔が日に日にお化けみたいになっていると思うのは吾輩だけでしょうか。

posted by ichio : 00:48 | | trackback (0) |
2008年08月10日

ヤンでリハビリ

080810.jpg‘暑い’というか‘熱い’といった方がいいくらいの猛暑がつづいています。
京都の夏は昔から蒸し暑いのがお約束ですが、ここ最近の生命維持に関わる暑さはその範疇を超えています。
暑さから逃れるために涼しいところへ旅行に行きたいところですが、お盆も普通に仕事。しかたないので最近はヤン富田の『MUSIC FOR ASTRO AGE』を聴いて体内温度を下げています。
このアルバムが出た時は音遊び的な編集がうるさくて余り好きではなかったのですが、今は心地よく聴くことができる。何かちょっと気の合う友だちの家に遊びに行って、勝手にレコード棚からレコードを取り出して何やかんやとお喋りをしている感覚になるんです。
このアルバムに収録されている音楽はどれも涼しげで気持ちいいんですが、吾輩の中ではアンビエントとはちょっと違う。ちなみに吾輩の個人的なアンビエントの定義は「イメージの世界に連れていってくれる音楽」。『MUSIC FOR ASTRO AGE』の音は現実の世界とつながっていて、ほのかな緊張感があるんです。
さっき‘ちょっと気の合う友だち’と書いたのはこの緊張感のせいです。フィーリングは合うけど学生時代の友だちとは違う微妙な距離感だと夜遅くなって眠くなってきても一応は我慢しますが、気をつかわない友だちの家だと遠慮なしに寝ちゃいますからね。つい先日も大学時代の友だちが職場の人たちとの飲み会に誘ってくれたんですが、終電を逃したことが判明すると急に眠くなってきてしまい、友だちがいることをいいことにほとんど初対面の人たち(しかも全員女性!)の前で一人グーグー寝てしまいました。おまけに途中から酔いがまわって気分が悪くなり、トイレでゲロンパ。
人間、緊張感をなくすとヤバいです。しばらくは俗世から離れたアンビエントではなく、『MUSIC FOR ASTRO AGE』でリハビリしたいと思います。

posted by ichio : 23:49 | | trackback (0) |
2008年08月04日

毛の悩み

080804.jpg最近目につくのが「カツラSOS」の広告。先日掲載されていた新聞広告にも‘頭が蒸れて家族からクサいと言われる’‘段差ができてすぐバレる’‘使わなくなったカツラが家に山積み’といったカツラユーザーの嘆きが切々と書かれておりました。
そんなつらい思いをするならカツラなんかせんでもいいやんと思うのですが…。
大体、禿げている人を見ても最初の1、2回視線が頭部に集中するだけで後はそんなこと気にしないでしょ。それがカツラをつけられた途端 脳に「カツラ」という文字が刻み込まれ、未来永劫「あぁ、カツラの人ね」という印象になってしまう。そしてカツラを装着している人はそういった他人の視線に敏感になっているため、さらなるカツラクライシスに陥るという悪循環が起こってしまう。困ったものです。
禿げた自分の姿に納得がいかない人は別にして、禿げ隠しのためにカツラをつける度胸があるならいっそのこと禿げちらかしたままにしておけばいいのに。

毛で悩んでいる人は何も禿げている人だけではありません。吾輩自身も抜け毛で悩んでいる一人です。
といいますのも我が家の床はフローリングでして、やたら床に落ちた毛が目立つのです。いくら掃除機やクイックルワイパーできれいにしても絶対どこかに落ちている。‘おっと、こんなところにもあった’‘ややっ、あなたところにもあるではないか’と、最初はマツタケ狩り感覚で楽しく採取しているのですが、やっとこさ終わったと安堵の息をつき、掃除の成果を確認しようと振り返ると さっききれいにしたはずのエリアにもう毛が落ちていて、‘やっとれんわ!’とさじを投げることになってしまいます。
しかも落ちている毛が直毛だけならまだ許せるのですが、太くて縮れている毛が結構な割合で混じっているのです。これはどう見てもカッコが悪い。なので客人がお越しになる時などはインターホンが鳴る直前まで縮れ毛狩りをすることになります。
だって、お客さんが何気なく手をついて ふと手のひらを見たとき、黒々とした陰毛がついていたらどちらも気まずい状況になるでしょ。
さらに伴侶がいる家の場合は招いた者・招かれた者のお互いに‘どっちの毛?’という疑念が交錯して、さらにややこしい心理状況になってしまいます。
この気まずい状況をつくりだす原因は何といってもあのルックスですが、「陰毛」というネーミングも少なからず影響しているはず。ルックスはどうしようもないので、せめて名前だけでも陰毛から「インサイドヘアー(IH)」とかに変えてみたら、世の中から妙な気まずさを排除することができるのではないでしょうか。

posted by ichio : 22:55 | | trackback (0) |