素晴らしい特集、ありがとう
こんな本を待っていました! というか、自分で作りたいと思っていたくらい。『BRUTUS〜棚は、生きざま』、「やられた」というジェラシーを多少感じながらも、「ありがとう!」とお礼の言葉で漏れ出るドンピシャな企画です。
僕は、「棚はその人の頭の中を投影する小宇宙」だと思っている、結構な棚好きです。人によって違うと思いますが、僕の場合、収納好きとは違うニュアンスでとらえています。収納好きはお片付けを目的としいて合理性を重視するのに対して、棚好きは限られたスペースの中で世界観をつくることに重きを置く感じでしょうか。
うちには壁一面の本棚が1階のリビングと2階の書斎に鎮座されているのをはじめ、さまざまな棚があり、惚れた本や置物を自分なりのイメージに沿って並べているわけですが、そんなところにメイク落とし用の綿の箱なんかを置かれると台無しになるのでぜひともやめていただきたい。
ついつい愚痴が出てしまいました・・・・。で、今回の『BRUTUS』はテーマが良いだけでなく、内容も見応え充分の出来栄えでした。紹介されているのは“ものづくり”に関わる人が大半だったものの、人によって棚の中身はもちろんのこと、入れ方や飾り方、棚に対する考え方も違うことが伝わってきて、メチャおもしろい。まさに「その人の頭の中を投影する小宇宙」じゃありませんか!
あまりに整然としていると息が詰まるし、完全なカオスだとフラストレーションが溜まる。個人的には、ものがいっぱい置かれていて、基本的には整理されていながらも、ちょいバラついているくらいが好みです。なので自宅の本棚に関しては、著者別に揃えるのではなく、自分なりのテーマでまとめ、タテヨコいろいろな向きで置いています。一方レコードとCDの棚は取り出しやすさ重視で、アーティスト別・ジャンル別に。
こんな感じでプライベートではまあまあこだわりがあるのですが、仕事となるとまったく逆で、事務所の棚は雑然としていて、どうにかしようという気もありません。自分でも不思議です。
あっ、一応念のためにいっておきますが、決して仕事を粗末にしているというわけではございませんので、お仕事関係の方々、どうぞよろしくお願いいたします。