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2023.03.29

映画にまつわる話

230329 この数年ズルズルと継続していた某CS放送サービスから、Netflixへシフトしました。厳密にいうと、F1を観るためにCSの1チャンネルを残し、5チャンネルパックを解約。いっそのことDAZNにも入ろうかと勢いづいたのですが、お値段を見た瞬間にしゅるしゅると萎んでしまいました。
 Netflix、メチャいいじゃないですか! 入会の手続きは簡単だし、観たいコンテンツはいっぱいあるし、なんで今まで入会しなかったのか、自分に喝を入れてやりたい気持ちです。
 ただ、映画でいえばSpotifyレベルに作品が揃っているわけではなく、検索をしても結構な確率で「ありません」と突っ返されるのですが、まぁ許しましょう。そうはいっても観たい作品は山ほどあり、嬉しさのあまりわけがわからなくなり、「釣りバカ」シリーズから観はじめるという贅沢な使い方をしてしまいました。

 さて、劇場鑑賞の方も去年の暮れから今年に入って良作がつづいていてゴキゲンです。なかでも特におもしろかったのが、『ザリガニの鳴くところ』、『イニシェリン島の精霊』、『バビロン』、『ベネデッタ』あたりでしょうか。
 『ザリガニの鳴くところ』は去年に観たということもあり、すでに記憶が薄れているものの、おもしろかったことだけは印象に残っております。
 そういう意味では『イニシェリン島の精霊』の記憶も危ういのですが、監督のマーティン・マクドナーの前作『スリー・ビルボード』と同じく、平坦な日常が崩れた時に起きるさらなる悪循環を、オフビートなユーモアを交えて描いていたことは覚えています。あと、コリン・ファレルの八の字眉毛の困り顔がサイコーなことも。

 賛否両論の大作『バビロン』、僕はかなり楽しませてもらいました。『ブギー・ナイツ』の構成をまるっと借用しながら、さまざまな過去作品のオマージュを絡めて、映画がサイレントからトーキーへ移り変わる様を描いており、それは嫌をなしに劇場での鑑賞からサブスクによって家や出先で観るスタイルへと変わり、従来の“映画”が終わりつつある今の状況とオーバーラップして泣けました。

 『ベネデッタ』は、鑑賞前はポール・パーホーベンが何やら宗教を扱った小むずかしい映画を撮ったんじゃないの?!という不安がよぎったのですが、要らぬ心配でした。やはり、ポール・パーホーベンはポール・パーホーベン。内容は最初から最後まで立派なエログロ・サスペンスでした。いやぁ、80歳を超えてこのパワー、感服しかありません!

 あと、先日『シン・仮面ライダー』も鑑賞したのですが……、ここでは触れないでおきます。

posted by ichio